ウサコッツの夏バテと、回復 -あってよかった、ミルク-
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ご飯を食べず、水もあまりのまず、ただひたすら寝転んでいるという状態でした。
7/11の日記で、一度食欲がなくなったと書きましたので、最初は術後の体調不良化とも思いました。
■関連日記:ウサコッツ、食欲がなくなる
しかしどうも痛みを耐えている感じではないようにも思えます。
そこで熱中症を疑いました。
下図は人間の場合の鑑別表です。
ウサコッツの場合は、ぐったりしていて尿量が明らかに減少(やや色が濃い目)でした。
しかし我が家はエアコンを春と秋以外、24時間稼働していますので、室温的には問題ないと思っていました。
※当時は25℃設定で、「Nature Remo」で遠隔で監視していると、日中は常時27~28℃、夜間は25~27℃と、設定温度より実際の室温は高めになっていました。湿度は80%以上という表示になっていました。
でもこんな資料も見つけました。
この図はペットの熱中症がどこで発生したかの割合を示した図です。
■引用元:アニコム損害保険株式会社「STOP熱中症新聞 VOL.1」 2014年6月発行
ではなぜこのようなことになるのでしょうか?
すごく分かりやすい図がありました。
私たちよりペットは地面に近いので、空気の温度が下がっていても、地面が温まっている場合、案外熱いんですね。温かい空気は上に上がるので、床付近は涼しいものと勝手に思っていました。
ここまでで、症状と原因がわかり、熱中症として対処を開始することにしました。
水分を飲んでもらおうと思い、最初は水を飲みやすいように器に入れ、ケージの床に置いてみました。
しかし、やっぱり駄目でした。
そこで家にまだ残っていた、ウサコッツの好物のミルクをあげることにしました。
とはいっても、最近はあんまりミルクに興味を示さなくなっていたので、これすら飲めるか心配でした。
最初、ケージ内に置いておきましたが、しばらく反応なかったので駄目かと思いましたが、一応一晩おいておくことにしました。
すると、朝になったらなくなっているじゃないですか?
そこでもう一度、試しに朝あげてみると、今度はその場で飲み始めました。
ミルクの味を思い出したんでしょうか?
このミルク飲み始めて2日くらいでペレットも食べられるようになり、3日目にはペットサークル内を走り回るくらいに回復しました。
また妻と話し、エアコンの設定温度を日中23℃、夜間24℃設定としました。
これで実際の温度は、日中24~25℃、夜間24℃、湿度は60~70%を維持しております。
そしてそれから半月、元気に毎日走り回っています。
ウサギの熱中症は、以下のポイントを超えると危険になってきますと以前も書きました。
1.気温差が5℃以上ある
2.室温が28℃を超える ※理想温度18.3~23.9度
3.湿度が60%を超える ※理想湿度30~50%
自分で書いておいて、今見ると、理想温度を超えていました。
湿度がかなりまずかったと反省しています。
湿度がかなりまずかったと反省しています。
エアコンの性質上、温度を下げ気味にしないと湿度も落ちないので、今回の反省を活かして、熱中症にならないように気を付けていきたいと思います。
最後にエアコンの冷房と除湿の簡単なご説明をいたします。
除湿の仕組みはすごく簡単です。
下はダイキンのホームページより引用した説明画像です。
まず湿度はこんな感じで温度が高いほど、より多くの水気を空気中に含むことができます。
でも温度が下がると、水を貯える能力が下がります。
これを利用して、エアコンが空気を冷やすときに、
冷えて結露した水分を外に出すことで除湿をします。
よく夏のエアコンの室外機から水がでていたり、コケが生えていたりするのは、この水分が原因です。
ですので、基本的に温度を下げるのが一番手っ取り早い除湿の方法となります。
では除湿のみをおこなうと、どんな動きをするんでしょうか?
除湿機能がついているエアコンは、一応2つのモードがあることが多いです。
一気に冷やして除湿後に冷えすぎた空気を温めて、適温にして送り出すのが再熱除湿、弱冷房除湿はすごく弱く冷房をかけることで冷えすぎずに除湿をします。
これみると、弱冷房があればそれがいいじゃないかと思われがちですが、冷房弱いということは室温がそれだけあがるということです。
今回のように暑さに弱いペットの場合には、再熱冷房で望みの温度にしながら除湿するのが一番理想ですが、再熱除湿は冷房と暖房を同時に動かしているようなものなので、電気代がかかります。
そういった意味でも、普通に冷房かけたほうが電気代的にも助かるかと思います。