カテゴリ:
 以前、うさぎの育児書を読んだと日記に書きました。読んだ本はこれです。



 今回の日記、書き終わって思いましたが、少し長いです。面倒な人は、真ん中のあたりの前置きを飛ばして、下の方を見てください。


 さて、上の本にも書いてあったのですが、ネザーランドドワーフはダッチ(パンダウサギ) と野生のアナウサギの交配種という説と、小型種(ポリッシュ)と野生のアナウサギの交配種の説があります。

 小型種(ポリッシュ)の特徴は、耳が短く、鼻先もつまっていて、丸い顔で体重は900g前後、ダッチは全体に丸い体つきで、体重1.6kg~2.5kgです。写真などは以下の参照サイトにありますが、うさぎの森さんで見た子ウサギたちは、ダッチのような特徴を持つ個体と、小型種(ポリッシュ)のような特徴を持つ個体がありましたので、個人的にはどちらの説も、外見上の特徴を見るかぎりはあり得ると思います。

■参考:ダッチ(パンダウサギ)の性格と特徴
■参考:Yahooキッズ図鑑 ポリッシュ

 さて、今回はここまでが前置き。最初に書いた本に書いてあった遺伝子についてです。昨日、夜勤中に(注:もちろん休憩中です。さぼってませんよ。)ウサギについての見聞を深めていると、ウサギの遺伝子について書いてある記事を発見しました。それみて、上の本の遺伝子のページを思い出しました。

 内容は記憶によるものになりますが、まとめると以下の感じになります。

 ネザーランドドワーフは2系統の遺伝子を掛け合わせています。ダッチを原種に持つ説をとれば、体が大きくなる遺伝子がこちらで、小型の野生のあなうさぎが小さくなる遺伝子となります。
 小型種(ポリッシュ)を原種に持つ説をとれば、体を小さくする遺伝子はこのポリッシュに由来し、大きくなる遺伝子が野生のアナウサギからきていることになると思います。

 分かりやすくするため、この前提条件を知って頂いた上で、大型化する遺伝子をA、小型化する遺伝子をaとします。本でもこんな感じで書いてありました。
 そして、小型化する遺伝子については、これは別の情報源になりますが、致死遺伝子なので、この遺伝子のみを持つ個体は小さくなることの代償として、早死になどの影響がでるそうです。ウサギが原因不明で死んだなどの要因の一つにこれがあると、獣医さんのホームページで紹介されていました。

それで交配していくと、パターンとして
  1. AA 普通の大きさ
  2. Aa 小さくなる
  3. aa 死産または短命

というパターンが考えられます。この遺伝子については、外見のみで判断しにくいのですが、血統書付きであれば、両親の姿を見るとある程度は判別がつくかもしれません。


 前出の獣医さんのホームページでも、うさぎの子は、親の大きさを超えることはほぼありえないと書いてありました。それも考え合わせると、両親が大きい個体の場合、

  • AA × AA → 子は全員、AA 普通の大きさで健康

となります。

 次のパターンとして、片親が小さいペアの場合では、

  • AA × Aa → 子は AA, AA, Aa, Aa

のパターンが考えられます。短命の個体は生まれません。

 最後が両親とも小さい個体です。

  • Aa × Aa → 子はAA, Aa, aA, aa

のパターンが考えられ、この場合、1匹が死産または短命の個体が出現する可能性があります。



 これ、純血種のペット全般の問題の様で、その種類の特徴を濃く受け継ぐ個体を生み出そうとする課程で、奇形や死産または短命の個体がかなりの割合で生まれるようです。

 これを考えると、子ウサギの状態で血統書付きで飼っても、少し大きくなると死んでしまう可能性もあるということです。犬なども、雑種の方が賢くて長生きすることもあるようですし、ウサギも同じなんでしょう。


 せっかく我が家に来てくれた愛らしい家族なので、できれば長生きして欲しい。そう思うと、選ぶ時点であまりにも体重や大きさにこだわるのは、それも選択の一つですが、私としてはもう少しおおらかな気持ちでウサギを受け入れてあげるのが良いような気がしました。


■参考サイト:けい動物医療センター【ウサギ】

■参考資料:うさぎの基礎知識

他 ※夜勤中にみたサイトなので、名前忘れました。申し訳ないです。