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 ウサギの視界ですが、以前の日記にも書きましたように、立体視できるのは正面10度程度で、その他350度は我々が漫画や写真をみているのと同じように、平面で見えています。

 でも文章で書かれてもわかりにくいと思いますので、今回はウサコッツの写真をとって、文献の情報を元に、どこが見えてどこが見えていないのかを画像にしてみました。
見えにくい

 この画像の22cmですが、正面10度を視線が交錯する位置から計算し、頭と同じ幅でみたい物の全体像が把握できる距離を算出したものです。
 ウサコッツの頭の大きさは、私の手のひらと同じくらいの幅ですので、皆さんの手のひらがしっかりと視認できるにはこの程度の距離が必要となります。

 ではなぜこんな画像を作成しようと思ったのかと言いますと、妻がケージから出そうとするときに手を噛まれるという話を聞きました。何故か考えながら、捕まえる動作を見ていると、手をいきなり前に、しかもかなり近くに出している事に気づきました。

 これ、上の画像で考えると、全体像が見えない何か大きな物が突然目の前に表れる状況にあります。これを避けるためには、かなり遠くからあらかじめ手のひらを見せつつ接近することで、恐怖心を和らげることができるのではないかと思います。


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