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先日、「ふれあい牧場 高原ハウス」へ伺って、野生と言えないまでも、ある程度の群れを築いているウサギたちを見ました。
その群れの中では、写真のようにボス的な存在はその群れの安全保障をし、群れの構成員は育児などを担当するなど、役割分担ができていました。

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これを見て、我が家のウサコッツに足りないのは、群れの序列の厳しさを知らない部分ではないかと思いました。
といいますのも、「ふれあい牧場 高原ハウス」のウサギたちは、見ていると、

1.餌は群れの序列の上のウサギから食べにくる
2.序列の下のウサギが餌を食べようとしても、横取りされ、これを積極的に奪い返そうとはしない
3.むやみに威嚇などの行動をしない(ブッブッと鼻で鳴いたり、噛む、ひっかく等の行動)

のように、しっかりと群れの中で教育がされているように思われました。
我が家のウサコッツは、気に入らないことがあれば、すぐに威嚇行動をとります。


ではウサギの社会とは、実際にどのようなものなのでしょうか?
10年ほど前の新聞記事(「さいとうラビットクリニック」(東京都北区) 斉藤久美子院長のお話し)などから情報を拾ってまとめると、

まず、ウサギの群れの構造は、1頭の強いオスの下に下位のオスが少数いて、それぞれに複数のメスが所属します。
この序列ですが、ウサギの場合、直接の戦いは行わず、マーキングや巣作りなどの普段の行動を通じて行われるようです。
これでどうしても解決しない場合は、大きなけがを負うか死ぬまで戦うこともあるようです。

そしてこの群れに入ろうとするウサギは、繁殖期以外の時期に群れに合流します。
なぜなら、繁殖期のウサギのオスの役割は、他のオスもしくは群れから、自分の群れを守ることにあるからで、この時期に無理に群れに合流を試みると、前出のように死ぬ気で攻撃をすることがあります。


そして、群れに無事に合流を果たすと、暫定的に序列1位として扱われ、普段の生活の中から序列のおい落しが始まります。
この際、服従のしるしとして、序列が下のウサギは、序列が上のウサギの頭をなでるようです。


ここまでブログを書いていて気づきました。私と妻、ウサコッツになめられているかも知れません。
知らない間に、ウサギ界の服従の行動をしていたようです。
このような、飼い主の無自覚な行動は、「飼い主は常にウサギのSlave(奴隷)の地位に甘んじる」という海外での研究報告などにつながっているようです。


よって、次回の日記では、脱Slave(奴隷)を考えたいと思います。