ウサギの呼吸と体温調整と運動について、資料より考察
今回はウサギの呼吸について考えたいと思います。
ウサコッツを見てると、運動不足なのもありますが、結構すぐに息があがっているように思います。
これって大丈夫なのでしょうか?
ウサギの身体は胸郭(心臓や肺などがあります)が、体幹全体の1/3程度で、その半分を心臓が占め、半分が肺です。
その代わりに、盲腸が大きく、ここで牧草を分解しています。
■ウサギの解剖図:

■ウサギの解剖図:

肺が小さいという事は、それをカバーするために、私達人間より呼吸回数が多いです。
ということは、運動をした時の余裕も少ないという事です。
またウサギは汗をかかず、体温調整を主に耳からしている関係で、長時間の運動に適しません。
よく運動後にウサギが寝そべっているのは、疲れているからもあるでしょうが、腹部と床面との接触面積を増やして、そこから熱を逃がしています。
また呼吸する事でも、熱を逃がしているようです。
これらのことから、ウサギは長時間走り続けることなどには向いていないようです。
ウサコッツを見ていると、爪を切るなどの用事で捕まえようとすると、しばらくは全力で逃げますが、2~3分で諦めたように寝そべります。
あれは、諦めもあったと思いますが、身体的にもう走れなかったのかもしれませんね。
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