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みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


これまでの住んでいた所は、一番近い神社が分かりやすい位置にあり、そこを氏神とし、近くの一番大きな神社にも参拝していました。
しかし改めて調べてみると、少し認識が違っていました。

今回は新築をして初めて迎える正月に、正しい神社にお参りするための基礎知識です。


まずは今回参考にした中で、総合的にまとまっていた神社庁(れっきとした役所なんです)の、「各地の神社」についてまとめたページをご紹介します。
■神社庁「各地の神社」:http://www.jinjahoncho.or.jp/izanai/eachjjnja/


これ以外にも参考にした複数のサイトがありますが、これを読むのは大変です。
そこで内容を抜粋してまとめます。


まず岐阜市周辺の方が初詣に行くとするなら、よくいかれるのが「伊奈波神社」というところかと思います。
でもなぜここにいくのでしょうか?
「伊奈波神社」の例をあげて考えてみましょう。

神社には実は格付けが有ります。

まず日本で一番最高の神社とは、天照大神をまつる「伊勢神宮」です。神宮とのみ呼称する場合、伊勢神宮を指します。
その下に、皇室の祖先神をまつる神宮が続きます。東海地方では、伊勢神宮以外の神宮は「熱田神宮」のみです。

次に来るのが「大社」。
明治以前は、大国主命を祀る出雲大社のみが名乗れる名前でした。
しかし明治以降は奈良の春日大社や長野の諏訪大社など全国から崇敬を集める格式の高い神社で使われるようになりました。

この下に「神社」「社」「宮」が続きます。「神社」「社」は一般的な神社の社号です。
これに対し「宮」は、天皇や皇室にまつわる人物を祀っています。日光東照宮などが有名ですね。


ここまでの前置きをした上で、では「伊奈波神社」はどのような位置づけになるのでしょうか?
正解を言いますと、旧美濃の国の三ノ宮にあたります。

この三ノ宮、上で書いてきた分類とはまた別に、平安時代から旧国名の中で自然発生的に序列ができ、格式が高い順に一ノ宮から四ノ宮までができました。
また一ノ宮は別格とみなす地方もあり、その場合、一ノ宮のみが他を圧倒した格式の神社として存在しました。

美濃の国では三ノ宮までが存在し、
一ノ宮 南宮大社
二ノ宮 伊富岐神社
三ノ宮 伊奈波神社・多伎神社
となっています。ですので、本来であれば一ノ宮に参るのが良いかと思いますが、社格を参考に近くの土地を守ってくれる神様にお参りするのが良いのではないでしょうか?


また土地を守る神様として、産土様(うぶすなさま)、あるいは鎮守様(ちんじゅさま)というものもあります。かつてはこれらが厳密に分類されていましたが、現在では特に分けて考えず、その土地に祭られている神様を鎮守様としてまつるのが一般的なようです。

しかし今回我が家のように、家から50mの誤差で2つの氏神様が入る場合はどうすればよいのでしょうか?

この場合、なんと神社庁に問い合わせると教えてくれるそうです。
その中で「 神主がいる神社 」が その土地の鎮守の神社となります。


神主がいるかいないかまではわからないので、今度神社庁に聞いてみようと思います。

■参考(国宝 大崎八幡宮 氏神・生士神・鎮守神):http://www.oosaki-hachiman.or.jp/knowlege/deities.html
■参考(明治神宮 神社・神宮・宮・大社の違いは何ですか?):http://www.meijijingu.or.jp/qa/shinto/02.html