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今回のiPhoneですが、ネット記事では多くの情報が出回っています。
その多くは長所に焦点をあてたものとなっています。

しかし購入を検討する際には、短所にも言及しないとやはり新しい機種を買う際には不安です。
そこで今回は本日時点(2017年9月17日)で得られた情報の要点をまとめていきたいと思います。

kf_iphone_00
今回のiPhoneでは、最大の外見上の特徴として、ディスプレイサイズの違いと本体の大きさの違いがあげられます。

大きさについては、比較するとこのようになっています。
名前 画面 高さ 厚さ 重量
iPhone X 5.8インチ 143.6 mm 70.9 mm 7.7 mm 174 g
iPhone 8 4.7インチ 138.4 mm 67.3 mm 7.3 mm 148 g
iPhone 8 Plus 5.5インチ 158.4 mm 78.1 mm 7.5 mm 202 g
iPhone 7 4.7インチ 138.3 mm 67.1 mm 7.1 mm 138 g
iPhone 7 Plus 5.5インチ 158.2 mm 77.9 mm 7.3 mm 188 g
iPhone SE 4.0インチ 123.8 mm 58.6 mm 7.6 mm 113 g
iPhone 6s Plus 5.5インチ 158.2 mm 77.9 mm 7.3 mm 192 g
iPhone 6s 4.7インチ 138.3 mm 67.1 mm 7.1 mm 143 g
iPhone 6 Plus 5.5インチ 158.1 mm 77.8 mm 7.1 mm 172 g
iPhone 6 4.7インチ 138.1 mm 67.0 mm 6.9 mm 129 g


ポイントはiPhoneXが、iPhone8 Plusよりも大きいディスプレイを持ちながら、本体の重量と大きさを押さえている点です。ただ、iPhoneXは、ディスプレイの上にカメラなどが固まっていますので、ディスプレイ自体の実効サイズは同じくらいと考えてください。

メリットは重量減と本体の大きさの抑制です。手の小さな方なら、iPhoneXを選ぶのも良いかと思います。

次に気になるのが、ディスプレイの方式の違いです。
ディスプレイについてまとめるとこんな感じです。

  iPhone X iPhone 7 iPhone 7 Plus iPhone 8 iPhone 8 Plus
寸法 143.6 x 70.9 x 7.7mm 138.3 x 67.1 x 7.1mm 158.2 x 77.9 x 7.3mm 138.4 x 67.3 x 7.3mm 158.4 x 78.1 x 7.5mm
画面 2,436 x 1,125 px / 458 ppi 1,334 x 750 px / 326 ppi 1,920 x 1,080 px / 401ppi 1,334 x 750 px / 326 ppi 1,920 x 1,080 px / 401ppi
方式 有機EL
Super Retina Display
Samsung製AMOLED
液晶
Retina Display
Samsung製
液晶
Retina Display
Samsung製
液晶
Retina Display
Samsung製
液晶
Retina Display
Samsung製

このように、iPhoneXのみ、サムソン製の有機ELを使用しています。
液晶(LCD)と有機EL(OLCD)の違いはこれをみていただくとわかりやすいかと思います。

pic_01

有機ELはバックライトを必要としないので、
  有機EL 液晶
利点 映像の更新速度が速い
黒が綺麗
視野角広い
薄い
軽い
省電力
明るいところでも綺麗
安い
寿命が長い
欠点 高コスト
明るいとみにくい
焼付き起こりやすい
視野角狭い
電気を食う

こんな感じでしょうか。
表を見ると、有機ELでいいではないかと思いますが、Samsung製AMOLEDは、画面が赤くなるという不具合がギャラクシーS8などの実機で報告されています。白い画面でも、少し赤くなるようです。

焼付きも、サムソンは対策したと話していますが、これまでの製品では大体2年程度でいつも同じロゴが出るような場所(例えば電池や電波などの表示部分)で焼つきが起こるようです。


IphoneXとiPhone8の認証方式の違いは、結構大きなポイントかもしれません。

iPhoneXでは、HOMEボタンがなくなった影響で、顔認証に認証方式を切り替えました。
しかしこの顔認証、iPhoneXの発表時にデモを行った所、いきなり認証しませんでした。
Apple公式発表では、仕様で問題ないと話していますが、サングラスなどをかけていると認証されないようです。

本当はAppleは指紋認証でいきたかったと事前のリーク記事では紹介されたことがありますが、その代替え手段の顔認証はまだ評価が定まっておらず、予想外の不具合がでてくる可能性もあります。


大きな変更点としては、 iPhoneXでのHOMEボタンの廃止があります。

これによりiPhoneXでは、写真の下の部分の白いバーを上から下へスワイプさせることでHOME画面に戻る仕様にしたようです。

l_tm_1709_iphonex_04
こんな感じになるそうです。

l_tm_1709_iphonex_06

ただスワイプ方式は私にとっては面倒な気がします。
これに関しては好みなので、使ってみないと何とも言えませんが、慣れるまでは混乱するでしょうね。


購入時に悩むのが価格です。
同じ64GBモデルでIphoneX(11万2800円)とiPhone8 Plus(8万9800円)を比べた場合、約3万円の差が出ます。

スペック表を見る限り、ここまで書いてきた以外の差としては、全面カメラのF値(透過度と思ってください)が10倍ズーム時に2.4と2.8、認証方式が顔認証と指紋の違いくらいしかなく、3万円の差は有機ELへの投資の部分が大きいかと思います。


途中でも述べたように、本体の大きさが気にならなければ、私ならカラーバリエーションも幅があり、電池の持ちも少しだけ良いiPhone8 Plusの選択が一番ベターな気がします。