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先日の日記で書きました、「動物病院での指摘 -エサについて-」の続きです。
今回は飼育環境についてです。

1.スノコやカーペットは足に悪い(ソアホック予防)
先日の日記でも載せた写真です。
ソアホック予防のために、牧草を敷き詰めてみました。
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ウサギ用のスノコ、改良されてはいますが、やはり足への負担が大きいようです。
ウサギの足の裏は、そもそもアナウサギだったころより岩場や土の上のデコボコしたところでの生活に最適化して進化してきました。

またウサギの性質上、同じ場所にじっとしていることも多く(気配を消して敵に襲われないようにするために)、どうしても同じ場所に圧がかかりがちになり、その結果ソアホックが発生します。
そして一度発生したソアホック部分には毛が生えにくく、ずっとそのままになって、結果体毛の保護を受けられずに余計にソアホックが常態化するという悪循環になります。
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また上の画像のように、クッション性が良くて多少デコボコしたカーペットやペット用のカーペットも効果がないようです。
もしこのようなカーペットを使用するのであれば、獣医さんのおすすめはレンガくらいの大きさのものをランダムにカーペットの下にいれてオウトツをつくるのが良いとアドバイスを受けました。

もしくは直接、レンガで岩場を作成するのも良いようです。
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このレンガはわざと表面のオウトツが大きいものを選びました。
これは気に入ったようで、特にレンガの上にいることがおおくなりました。

2.ウサンポの時の環境づくり
特に人間の生活環境は平坦な場合が多く、ここでもオウトツの必要性をとかれました。
ウサンポの場合は範囲が広くなるので、おすすめの対策は、安いクッションを大量に購入し、部屋にまき散らすことだそうです。

ぶれていますが、こんな感じです。
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この際、ウサギが噛んで飲み込んでしまうようなクッションは避けるようにとも注意を受けました。
なので写真のクッションの赤いのはダメですね。

3.不正噛合の予防
これは環境づくりとは少し違うかも知れませんが、ウサギが遊んでほしくてケージを噛むときに、すぐに出してやるのはケージの噛み癖につながるので絶対にやめましょうというアドバイスです。

そしてもし噛んでしまっても影響が少ないようにつけているこれら製品については、獣医さん的には鉄を噛むよりも影響がでにくいとの評価でした。

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側面につけているでっぱりはこれです。ヘチマでできています。

壁面についているスノコはこれです。
本当はスロープやロフトとして使用する製品なのですが、本来の用途で使ってくれないので、よくケージを噛む位置に垂直に設置すると、ケージを噛まなくなりました。付属のねじで簡単に取り付けられます。

入り口につけているのはこの製品です。毎日ひっかいているので、既に平らになっていますが、意外に頑丈です。


これらの対策をして気を使っているので、不正噛合になりかけてはいますが(左下あごに一部腫脹あり)、まだ不正噛合まではいっていなく、歯を削るなどの処置は必要ないそうです。

4.運動不足について
ケージ内やペットサークル内だけでは確実に運動不足になります。
1日30分程度部屋で遊ばせていて、その内3分程度おいかけっこ(1回1分程度)していますが、基本的に室内飼いのウサギに限らず、人間に飼育されているウサギは運動不足だそうです。

ただウサコッツは肥満ではないそうですので、エサと運動でのコントロールがうまくいっているようです。

5.部屋の外へのウサンポについて
獣医さん的にはストレスの要因となるので、あまりお勧めしないとのことでした。
ウサギは縄張り内で生活する動物なので、環境変化に弱いとのことです。

ただ一方で適応性は高いらしく、住居の移動などでは世間で盛んに言われているほど適応能力がないわけではなく、新しい家にも比較的早く適応するそうです。


以上、環境についてまとめてみました。
前回もそうですが、うさぎの育児書と違う内容の知識もあり、獣医さんの意見を聞くのも大切だなと感じました。

次回はウサギの検診でわかることについて書こうと思います。