カテゴリ:
まもなく(2019年11月5日)に、Amazonは「FireTV」の後継ともいうべき、「Fire TV Cube」を発売予定です。
このところ、Amazonはスティック型に注力し、据え置き型(セットトップボックス型)ともいうべきタイプのFireTVは日本では発売してきませんでした。アメリカでは、今回の「Fire TV Cube」の第一世代を2018年に投入しているので、まったく据え置き型を投入しなかったというのには語弊がありますが、日本においては久しぶりの据え置き型です。

しかし我が家のように、複数の第二世代FireTVを保有している家にとっては、この「Fire TV Cube」は買いなのでしょうか?今回は各世代の性能を検証し、考えていきたいと思います。

まず以下の表に、各世代の比較表を作ってみました。こうやって書いてみると、日本においては据え置き型は2年間隔で投入されているんですね。

商品名 第二世代 FireTV 第三世代 FireTV 第二世代 FireTVCube
発売年 2015 2017 2019
プロセッサ MediaTek MT8173C 64bit クアッドコア2.0 GHz Amlogic S905 64bit クアッドコア 1.5 GHz ヘキサコア(クアッドコア: 最大2.2GHz + デュアルコア: 最大1.9GHz)
メモリ 2GB 2GB 2GB
ストレージ 8GB 8GB 16GB
GPU PowerVR GX6250 Mali-450 MP3 ARM Mali G52-MP2 (3EE)
映像 2160p(30Hz)、1080p(60Hz)、70p(60Hz)
2160p(60Hz)、1080p(60Hz)、70p(60Hz) 2160p(60Hz)、1080p(60Hz)、70p(60Hz)
アレクサ対応 接続されたAlexa対応デバイスでのみサポート 接続されたAlexa対応デバイスでのみサポート
イーサネット 10/100Mbs 10/100Mbs イーサネットアダプタ同封
Wifi 802.11a/b/g/n/ac、2x2 MIMO 802.11a/b/g/n/ac、2x2 MIMO 802.11a/b/g/n/ac、2x2 MIMO

では早速要点をまとめていきましょう。

大きく進化した部分 -CPU-
2015年に購入したFireTVから比べると、クアッドコア(4個のコア内蔵)からヘキサコア(6個のコア内蔵)になり、動作クロックもあがっています。ただコアが増えれば速度が上がるわけでもありませんので、この増えたコアをうまくFireTVのOSが使いこなせるなら、体感速度も大きく上がると思います。

大きく進化した部分 -AmazonEcoとの統合-
Echo」との機能の統合がされ、スマートスピーカーとしても使用できるようになりました。また赤外線の送受信機が付属しており、TV、サウンドバー、AVアンプと接続し操作も可能のようです。
r-cp-sb

r-cp-avr

大きく進化した部分 -色々セパレートになった-
fire-tv-cube

Fire TV Stick」は発熱問題とネットワークの不安定さがレビューでも散見されました。
Fire TV Cube」では、写真のように、赤外線、ネットワークアダプタ、電源(AC)が分離されたことにより、接続は面倒になりましたが、発熱やいらないパーツを外しておくことができるようになりました。
有線LAN使わない人には、ネットワークアダプタいらないでしょうし、赤外線が分離されたので、本体を目立たない位置において、赤外線の送受信機のみテレビボードの上に置いておくなどすれば、リモコンの反応もよくなると思います。

気になる点 -マイナス要因-
CPUとストレージは強化されたんですが、メモリが2GBが処理速度の向上のネックになると思われます。メモリ不足になったら、ストレージのほうでスワップするなどするんでしょうか?


結論 -FireTV保有者は買い替えに値するのか?-

Echo」を試してみたいユーザー

まず「Echo」を保有していないユーザーは買いだと思います。
しかし「Echo」をすでに保有しているのなら、買いかどうかは、以下のポイントにかかってくるかと思います。

処理速度に不満がある

FireTVの第二世代を使っている我が家からすると、リモコン操作への反応がアップデートの度に遅くなっているような気がします。この反応の遅さが気になるなら、買い替えの対象となるかと思います。
Fire TV Stick」も反応が遅いとのレビューが多くあったので、これへの買い替えを躊躇していた私のようなユーザーにはよい選択肢かと思います。


以上が比較をしてみて感じたことをまとめたものになります。
値段が14000円しますが、我が家の場合は今のところ、処理速度の向上がどの程度なされるのかによって購入を考えたいところです。




第2世代 FireTV(2015)
https://developer.amazon.com/ja/docs/fire-tv/device-specifications.html?v=ftvgen2 

第3世代 FireTV(2017)
https://developer.amazon.com/ja/docs/fire-tv/device-specifications.html?v=ftvgen3

第一世代 Fire TV Cube(2018) ※アメリカでは2018年に発売
https://developer.amazon.com/ja/docs/fire-tv/device-specifications.html?v=ftvcube