カテゴリ:
私は長年の運動と食事制限での減量の結果、体重、体脂肪とも安定しています。だいたいこんなくらいになっています。

身長:172.5cm
体重:62.75~63.75kg
体脂肪率:10.7~11.0%

これがコップ1杯のお酒でほぼぴったり体脂肪率が1%増量するのです。
断酒もしていたのですが、最近観光地で買ってきた日本酒をたまに飲む日ができるようになって、この現象がおこりました。

そこで今回はこのメカニズムについて調べてみました。


肝臓の機能とアルコール
下の図は大塚製薬の肝臓の役割について解説しているサイトよりの引用です。
index_im01

普段は「1・蛋白の合成と栄養の貯蔵」を行っている肝臓が、アルコールを飲むと「2・有害物質の解毒・分解」という機能を肝臓が果たそうとするために、栄養(グリコーゲン)の貯蔵が後回しになるんです。
そうなると、次の作用としてどうなるのか。貯蔵されずハズのグリコーゲンの産生元である膵臓が影響を受けます。

膵臓の機能とアルコール
膵臓は、3つの大きな仕事があります。

1つめは、膵液を作り十二指腸でさまざまな栄養を分解したり、胃液で酸性になった食べ物を中和します。

2つめは、グルカゴンというホルモンを作って他の臓器に以下のような仕事を託します。
・脂肪組織の脂肪をブドウ糖に作り変える。
・肝臓に貯えられたグリコーゲンをブドウ糖にもどす。

3つめはよく聞く、インスリンの産生です。このホルモンは血液中の糖分を分解します。
・血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませる。
・余分なブドウ糖を脂肪(しぼう)組織に貯えさせる。
・ブドウ糖をグリコーゲンという物質に作り変えて肝臓や筋肉に貯えさせる。

アルコールの処理で肝臓が忙しいと、余って戻ってきたグリコーゲンをブドウ糖に戻してしまい、そのブドウ糖は脂肪細胞に蓄えられてしまいます。これが体脂肪率の増加という形で帰ってきていたんですね。

脂質異常症の種類から見る脂質の種類 -糖と中性脂肪の関係-
日経ヘルスケアのサイトでこのような表を見つけました。

脂質

これを見ると、アルコールを飲むと中性脂肪があがるのがわかります。
そもそもなんで中性脂肪があがるのか。

これを調べてみると、先ほどアルコール摂取で体内であまったブドウ糖が脂肪細胞に貯蓄されると書きました。これ、脂肪細胞内で糖から中性脂肪に変換されるそうです。

なので、体脂肪率があがっていたんですね。

まとめ
最終的に流れを書くとこんな感じのようです。


〇体脂肪があがるメカニズム:
アルコールを摂取
  ↓
肝臓の栄養貯蔵機能が阻害される
  ↓
膵臓で作られたインスリンが作った糖が行き場をなくす
  ↓
糖が脂肪細胞にため込まれる
  ↓
ため込んだ糖が中性脂肪になり、体脂肪率上昇。


〇血糖があがるメカニズム:
アルコールを摂取
  ↓
肝臓の栄養貯蔵機能が阻害される
  ↓
膵臓で作られたインスリンが作った糖が行き場をなくす


なるほど、飲酒は避けた方がいいというのがわかりました。