【2019】グアム旅行をしてみて、変わっていたことと、旅行への影響について -統計資料でみるグアムの変化-
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そこで驚いたことを、現地の人のお話とグアム政府の統計資料を基にお話ししてみたいと思います。
日本人が消えて、韓国人がやってきた
まず日本人、減りましたね。ビーチも韓国語か中国語しか聞こえませんでした。
前回(ちょうど10年前)行ったときは、日本人観光客の方が大多数を占めていたイメージだったんですけど。
これ、現地の人も言っていました。多くの方が、ピーク時の半分程度まで日本人観光客は減ったと話していました。でもこれ、本当なんでしょうか?
このグラフはグアムの外国人観光客の統計資料です。
2016年までは日本人が74万人で首位でした。同年の韓国人観光客は54万人、中国人は2万7千人くらいです。
これが2017年以降、徐々に差が開き、昨年2018年度では日本人観光客44万人に対し、韓国人は62万人、中国人は減少し1万4千人となっています。台湾人を加えても3万7千人程度です。
ですので、前回10年前に行った時にはなかった韓国語の看板やアナウスがあふれています。
実際、日本人向けの現地のオプショナルツアー会社も採算が合わなくなって韓国人向けのツアーに力を入れ始めているようで、その影響で現地で働いていた日本人が帰国するなどの影響も出始めているようです。
急速に進む物価上昇
物価が急速に上がって、現地人の生活をも圧迫をし始めたようです。
下のグラフは過去10年のインフレ率を表したものです。
これを単純計算すると、2010年から2015年にかけて物価はゆるやかに上昇していましたが、2018年末には1.25倍にまで物価が跳ね上がっています。
この一気にインフレが進んだ2016年に何があったかと言いますと、最低賃金の引き上げに関する報道があり、アメリカの18州で引き上げが予告され、2018年1月には実際に引き上げが行われました。
引き上げを発表した州は以下のようになっています。
グアムは引き上げの予告のみでまだ実際の引き上げは行われていません。
ハワイなどでは、物価が高騰しているようです。
では日本人はどこのリゾートにいっているのか
ここまでで書いてきた根拠があって、日本人はグアム、ハワイにあまり行かなくなってきたようです。
これは統計資料でもはっきりとでています。
下はグアム、ハワイ、沖縄の3つを比較して日本人がどの旅行先を選んでいるかを示したグラフです。
過去10年で見ると、やはりグアムは2012年を最後に一貫して毎年マイナス成長となっているようです。
2012年には何があった?円安による海外旅行客の減少
これについての分析として、長期にわたる円安があげられるとの分析があります。
2012年のドル円の相場はおよそ90円、2019年5月は115円程度となっており、先のアメリカのインフレも相まって、日本人にとってはアメリカのリゾートはかなりの高嶺の花となりつつあるようです。
例えば2009年に1000円の食事があったとすると、インフレで1.25倍、為替が1.27倍の差があったとするならば、同じ食事に支払う額は1587円となります。
実際に10年前は6ドル程度だったラーメン、今では9~10ドルすると現地の方が話していました。
観光客減少による経済への影響
下のグラフは、グアムの失業率の推移を表しています。
意外に失業率は改善しつつあります。
産業比率のグラフを見ると、あまり比率は変わっていないので、治安はそれほど悪化していないのではないかと思います。
現地の方のお話だと、殺人は減少傾向で、泥棒が増えているというお話がありました。
以上、現地の方からでたお話と、街を歩いて感じたことを、統計データで裏どりしてみました。
■参考資料 1:https://www.travelvoice.jp/20190304-126683
■参考資料 2:https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/01/f2094adb38a44140.html
■参考資料 3:https://www.uog.edu/_resources/files/2018-rcpp-guam-economic-report.pdf