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先日公開いたしましたウサコッツの動物病院のお話し、続編です。
長時間お話を先生に聞いてくださったので、指摘事項が多岐にわたりましたので、何回かにわけてご紹介していきたいと思います。
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今回はエサについてです。


1.エサの量
これまで数冊のうさぎの育児書を読んでまいりましたが、結構書いてあることがバラバラだったりしました。生の野菜はいいとか、おやつはこれならいいとか。

しかし、エキゾチック動物専門医の動物病院の先生によれば、多くのウサギはエサを食べすぎとのことでした。
例えば我が家では「ラビットプラス ダイエットライト」をあげています。
このペレット自体は、質が良くいいペレットだと褒めてくださいました。

しかしメーカー推奨の給餌量が問題とのことでした。
パッケージには体重の3~4%を目安にと書いてありました。

それを元に、私は毎日約60g(2kgの体重の3%)のペレットをあげていました。
でもこれ、多すぎるとの指摘でした。

この推奨給餌量はペレット単体での飼育の場合だそうで、牧草との併用の場合には1%(2kgの体重で20g)で十分とのことでした。

牧草については、潤沢に欲しいだけあげるようにとも言われました。
本来は牧草メインで食べるのが理想だそうです。理由は歯が摩耗しないからで、不正噛合の要因になるのを防止する目的と、食物繊維の補充が牧草を食べることで両立できるそうです。

この食物繊維補充目的では、ペレットは効果がほぼ期待できないとのことでした。


2.生の牧草や野菜について
生野菜自体は提供は問題ないとのことですが、あくまでメインは牧草にすべきとのことでした。
理由は上で書いたように、不正噛合の予防食物繊維補充目的です。

生野菜ではこの効果が期待できないとのことでした。
生の牧草については、この効果は期待できますが、高価なのとウサギ自体の嗜好の問題もありますので、少しずつ色々な牧草をあげて好きならあげてみてはというご意見でした。



3.毛玉防止を謳っているウサギのおやつについて
効果はほとんどないそうです。
パパイヤ酵素ですが、確かに毛を溶かす効果はあるとのことですが、パパイヤ酵素は胃酸の中ではその効果が発揮できないので、意味がないとのことでした。

結構ショックです。いつも買っていたのに。

4.おやつの量
1回につき0.5gを1回で十分とのことでした。
そもそもおやつには否定的で、自然界で食べないものなのでというお話しでした。

しつけ目的であれば、もう少し多めにあげても良いのですが、それでも1日に数回ですでにあげすぎとのことでした。

生野菜自体も、考え方はおやつの一つとしてとらえて、あまりあげすぎないようにとのご指摘もいただきました。


5.牧草の供給方法
フィーダーでこれまであげていましたが、これ、ウサギにとっては食べにくいことこの上ないそうです。あれは人間側が使いやすいようにできていて、ウサギにとってはただただ食べにくだけのようです。

そこで、環境を変えてみました。
元はこんな感じ。
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今はこんな感じ。
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先生は床に牧草を敷き詰めるのを推奨されました。
理由は2つあって、1つは自然な形での給餌が可能になること、もう一つはソアホックの予防です。
ペット用のスノコは改良されたとはいえ、ウサギの足への負担は大きいので、牧草を敷き詰めると荷重が分散するため、足にはよいとのことでした。


以上ですが、どうでしょうか?
エサだけでもこれだけのご指摘量。私たちの飼育の知識って、獣医さんから見ると結構だめなことを知らない間にしているんですね。


次回は飼育環境について書いてみようかと思っています。