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現在の家に引っ越しをして、苔庭を目指して杉苔の定着を図ってきました。

■過去の日記:苔庭をめざして -新築の庭改造計画-

あれから1年がたちました。一部では苔の定着に成功しておりますが、やはり杉苔はデリケートなようで、庭の一部では完全に枯れてしまいました。何度か入れ替えを行っていますが、どうしても日照がなく風が抜ける場所では枯れてしまいます。

杉苔で有名な寺院なども。数年に一度貼り換えを行うなどしているようです。多くの方が同じような苦労をなされているようですね。

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2017年の夏には、他の品種の苔を混合させようと近所の園芸店を回ったりしましたが、苔って売っていないんですね。売っていても杉苔のみのところが多いです。

そこで河原で採集を試み、少量ながら砂苔を入手。これは見事に杉苔の穴を埋めてくれました。しかし増えない・・・
これは砂苔は日向で乾燥した環境を好むためと思われ、北向きの土地の我が家では、日中日があたる場所でしか定着しませんでした。

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現在の我が家の課題は、日陰で定着する苔を探す事です。
そこで改めて日照と苔の関係をわかりやすく図示したものを探してみました。
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■日照量からみる苔の種類:モスファーム

これによると、「ホソバオキナゴケ(細葉翁苔)」「ヒノキゴケ」「シノブゴケ」あたりが良さそうですね。

これを念頭に岐阜エリアの川沿いを散策しながら苔の採集をしてみました。
この苔の採集、一応神社や公園では違法になることがあります。

また国有林などでは、特別保護地区、特別地域、普通地域、海域公園の区分があり、特別保護地区、特別地域では採集できません。

■岐阜市 自然公園に関する手続き:自然公園内における行為の規制について

一応採集にいった長良川の地域は大丈夫そうでありましたが、採集前に調べておかないと逮捕されます。

発見した苔はたぶんこれ。まだ苔の見分けがつかないので、その内鑑別のためにルーペでも手に入れないとと思っています。

■砂苔:
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最近、杉苔とならんで人気がでてきた品種です。
乾燥に強く、繁殖力もあります。

育て方は明るく日の当たる砂質土や岩の上を好むので、水はけをよくし、湿潤させないようにすると良いようです。
杉苔とは混合で栽培し、シート状で販売されていることもありますので、杉苔の土台にもなってくれます。我が家では一部の場所で杉苔との共生に成功しました。


■シノブゴケ:
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シノブゴケは乾燥を嫌う品種ではありますが、元々山間部の岩の上などに自生しているので、乾燥にも耐えます。

育て方は、半日蔭~日陰で空中湿度の高い場所で良く育つようです。
今回の採集ではあまり量はとれませんでしたが、水をかけるといち早く立ち上がってきた苔です。


■ハイゴケ:
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ハイゴケはハイゴケ科・ハイゴケ属に分類されるシダ植物で、かなり頑丈な品種です。

湿度があればどんな環境下でも育つようで、乾燥にも強いという、我が家に理想的な苔です。
好む環境は、直射日光の当たらない半日陰で、湿度を保つと良いようです。


これらを選んだのは、我が家の庭が風が抜け、乾燥しがちな環境下にあるのと、北向きの家で日照時間が少ないことを考慮したからです。
まだ一日ですが、今後うまく定着したら、徐々に増やしていこうと思っています。