医療・看護分野にも進出してきたVR
VRの活用が広がっています。私のような医療分野の末端で働くものにとっては、興味ある内容です。
今回はそんな活用例の中から2つご紹介いたします。
1.小児看護の現場を学ぶVR教材 宝塚大学の教員と学生が協力
元記事では、「子どもと接する体験が少ない学習過程にある看護学生が、リアルに小児看護の現場を学ぶため」と書いてありますが、私の看護学校時代の経験と現在実習生を時折受け入れている経験から言いますと、現場の看護学生って結構放置されることが多く、効果的な実習ができないことが多いと思うんです。
理由は看護師がギリギリの人数でシフトを回しているからで、中小病院に行けば行くほど、その受け入れ態勢は整っていないことが多いと思います。
これに対し、この取り組みは、看護の実習などで「VR教材では360度動画を使用。危険個所や注意箇所など被験者の視線を記録することで、他の人とスムーズな情報共有が可能。」ということで、誰でも簡単に体験できるシンプルなUIや被験者の履歴を記録できる機能など、現場の要求に合わせた機能もあわせて実装されているようです。
実際の画面はこんな感じ。
現場では注意すべきところを見ていなくて事故を起こす学生もいますので、目線、危険個所をあらかじめ知って接すると効果は高いと思います。
2.VRで視力治療の米企業がEU進出、2018年はアジア進出目指す
このサービスは既にアメリカで開始されているもので、VRを使用し自宅でも弱視治療を行おうという者です。
「Vivid Vision」公式サイトでは、イメージをわかりやすくこんな感じで図示しています。
弱視側のコントラストをあげ、普通に見えている側のコントラストを下げることで、目の調整機能を偏りのない様に癖づけていくというものと思われます。
最初アメリカからはじまり、今回はEUでの技術適合を取得、次はアジア進出を狙っているようです。
在宅で利用ができるというのは嬉しい限りですね。