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うさぎの消化機構と食糞

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うさぎが糞を食べることについて、これまで知識としてぶどう便を食べるとは知っていましたし、実際になんどか目撃しました。
しかし、なぜ?という理由は知りませんでした。

先日、ネットでうさぎの食事について調べていると、以下の論文がでてきました。
いままで見てきた論文は、草食動物や小型草食動物という区切りでいろいろなものがあったのですが、ウサギそのものの食生活に言及した論文ははじめてみました。

■岡山大学農学部学術報告 Vol 104:ウサギはなぜ糞を食べる?


皆さま、興味があれば全文読んでもいいとは思いますが、思いっきり要約してみます。
私が興味があったのは、食糞とうさぎの消化機構についてです。

以前の日記に簡易な解剖図をのせたことがあります。

解剖図

この時、うさぎの盲腸ってなんてでかいんだろうって思いましたが、その謎が解けました。

うさぎをはじめとする小型草食動物の場合、大型草食動物にある前胃がありません。
この前胃は、咀嚼した食物を貯留し、発酵を促す役割をしています。

草食動物は低栄養の草から栄養を抽出するため、微生物を咀嚼した草に繁殖させ、それを吸収するためにこのような発酵の工程が必要となります。


しかしウサギなどの小型動物には、複数の胃を持てるだけのスペースがありません。
そこで登場するのが、大腸で消化したものを消化可能のものとそうでないものとに分類し、一部を盲腸に逆送し、長時間微生物をつかって発酵させています。
私が理解するに、体内での反芻機能とでもいいましょうか?

でも体内で完結するなら、糞をたべる必要はありません。

ここに小型動物ならでわの消化の仕組みがあるわけです。

論文ではいろいろ複雑に書いてありましたが、要は一旦体内の消化機構をつうかした糞なので、頑張って盲腸で増やした微生物がいっぱいくっついて体外にでてしまっているということです。
もう一つ、小型草食動物は消化器官の距離が短く、あまり長い間食物が体内にとどまりません。ということは、せっかく逆送の機構などで頑張って少しでも体内に食物をとどめようと思っても、それは難しいとなります。これは、消化に必要な微生物の繁殖が十分でない状態で体外に食物がでていくことに繋がります。

しかし、うさぎにとっては、そのでていく微生物は次の消化に役立ちます。微生物が無いと、ウサギは自力で草を消化できないからです。
そこで食糞ででていった微生物を再度取り込んでいるのです。


また、うさぎは糞を出さないと、次の食事が食べられません。人間のように胃酸で無理やり溶かしたりしない分、消化に時間がかかるので、どうしても消化器官に隙間をつくらないといけません。
そこで常に食べ、常に糞をするという食事形態が生まれたわけです。


ながくなりましたが、今回の論文より学んだ点は、箇条書きにすると、
1.ウサギは常に食べていないと消化が間に合わない
2.ウサギは糞を食べないと、消化に必要な微生物が足らなくなる
です。 

ウサギの食糞【ぶどう糞(盲腸便)】

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 少し前に、ぶどう糞について書きました。実際に写真にとることができたので、掲載してみます。

 下の写真のウサコッツの前にある糞の真ん中がぶどう糞(盲腸便)です。特徴は、ぶどうの房のように、通常より小さい粒から構成され、かつ粘液?に包まれています。匂いは通常より強めです。
 通常はお尻から直接食べますので、飼い主さんの目に触れることがないといいますが、ウサコッツの場合、なぜか数日に1回はこんな感じで床にしてから食べています。
 さて、なんでこの食糞の習慣があるのでしょうか?それは、体内の常在菌などにより作り出されたタンパク質とビタミンと多くの微生物を含んだ便なので、これを口から再吸収しているようです。

IMG_2370

 こんな感じで食べてます。写真だと1回で食べきっているように見えますが、数回に分けて食べています。

IMG_2369

 さて、この盲腸便、粘液状のものにつつまれている特性上、運が悪いと毛に絡みついていることもあります。今日は盲腸便がケージ外で1回、ケージ内で1回あり、その上に寝そべっていたので、右の首筋に埋まってしまった盲腸便が・・・

 ブラッシングしましたが、細かくなった盲腸便が髪に分散してしましました。そこで本日は入浴を試みることにしました。


 

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