タグ

タグ:AI

AIイラストを作成するためのグラフィックボード比較 -3080の人はどうするのが良い?-

カテゴリ:
最近、AIイラストを作っていてひっかかるのは、VRAM不足です。

我が家では「MSI GeForce RTX3080 GAMING X」を使っていますので、ベンチマーク的には悪くないグラフィックボードだと思いますが、いかんせんVRAMは一世代前感がしますね。

今回は日記を書いていて、最後まで読むの面倒な人も多いと思いますので結論を先に書きます。

「GeForce RTX3080」を今使っている人が最善と思われる買い替えプランは?
■予算:30万円 ケースのGPU設置場所が340mm程度あり、かつ4スロット占有できる大きさがあってかつ、電源が1200W程度のものを積んでいる人



■予算:30万円 ケースのGPU設置場所が330mm程度あり、かつ3スロット占有できる大きさがあってかつ、電源が1200W程度のものを積んでいる人



MSI GeForce RTX 4080 」や「MSI GeForce RTX 4070 Ti 」はこれから新規に組む人にはいいんですが、やはり3080積んでいる人にとっては処理能力があまり変わらないか下がるので、VRAM2GBのために10万円とか払うのは無駄な気がします。


「GeForce」でVRAM10GB以上の各モデルの比較
表にしてみると、3060でも後発のものに関しては、12GB積んでいます。

モデル名 VRAM ベンチマーク 消費電力 価格
MSI GeForce RTX 4090 GAMING X TRIO 24G [PCIExp 24GB] 24GB GDDR6X TimeSpy: 23,000 / Port Royal: 12,000 420W ¥299,800
MSI GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G [PCIExp 24GB] 24GB GDDR6X TimeSpy: 25,000 / Port Royal: 13,000 420W ¥299,800
MSI GeForce RTX 4080 GAMING X TRIO 12G [PCIExp 12GB] 12GB GDDR6X TimeSpy: 18,000 / Port Royal: 9,000 320W ¥149,800
MSI GeForce RTX3080 GAMING X TRIO10G [PCIExp 10GB] 10GB GDDR6X TimeSpy: 18,000 / Port Royal: 9,000 320W ¥149,800
MSI GeForce RTX 4070 Ti GAMING X TRIO 12G [PCIExp 12GB] 12GB GDDR6X TimeSpy: 15,000 / Port Royal: 7,500 250W ¥99,800
MSI GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G [PCIExp 12GB] 12GB GDDR6X TimeSpy: 13,000 / Port Royal: 6,500 215W ¥93,799
MSI GeForce RTX 3060 VENTUS XS OC LHR [PCIExp 12GB] 12GB GDDR6 TimeSpy: 8,500 / Port Royal: N/A 170W ¥39,800

私が今から新規で買うのなら、コスパ的には



がいいと思います。ベンチマークも悪いわけではなく、値段も10万円をきっていますので、バランスいいと思います。

しかし、私が持っているのは「MSI GeForce RTX3080 GAMING X」。VRAMが1.2倍になるために買い替えるのはやはり現実的ではありません。

となると、選択肢は「MSI GeForce RTX 3090 Ti GAMING X TRIO 24G」(実売¥267,102)か、「MSI GeForce RTX 4090 GAMING X TRIO 24G」(実売¥279,287)になってきます。


考慮すべきポイント
まずはサイズですね。4090はでかすぎます。4スロット占有って頭おかしいと思います。3080に比べて長さも1cm伸びているようですね。

うちはフルタワー使っていて割に余裕ある方ですが、あと10cmでかくなると何かに干渉しないとは言い切れません。

そしてもう一つ、消費電力です。ドスパラの電源容量計算を使ってみると、我が家の現状で850W電源、3090tiで950W、4090なら1050Wの電源が必要ですとのことです。

将来を見越して3080に乗せ換える時に1000W電源に交換しているのですが、それでも足りない・・・
3090tiならギリギリ足りますね。

Model Size (mm) 占有スロット数 消費電力
GeForce RTX 4090 GAMING X TRIO 24G 337 x 140 x 61 4 slots 450
GeForce RTX 3090 Ti GAMING X TRIO 24G 323 x 140 x 56 3 slots 400
GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G 323 x 140 x 56 3 slots 340



実際に作成中に何が不足しているのか?
AIでのイラスト作成中にタスクマネージャーでどの程度何にリソースを使っているのかを確認してみました。

下は実際の作業中のタスクマネージャーです。

GPU


現状の構成では、SDXLでは、まずアップスケーラーを使用すると確実にVRAMが足りません。 SD1.5系でも、アップスケーラーを「4x-UltraSharp」と「4x-AnimeSharp」など使用すると、倍率によってVRAM不足になります。

コマンドライン引数「--xformers」(画像生成速度の大幅な向上と使用VRAM量の大幅削減に寄与する)と「--medvram」(GPU↔CPU間でモジュールを転送。特にVRAM不足時に積極的にメインメモリへ移動する)で緊急時にVRAMからメインメモリにデータを逃がすようにしているのですが、意外にも512×768の画像ではVRAMは8GBの占有で済んでいます。

少し重めのモデルを使ってみたときの状況です。

GPU2


このように検証を続けていくと、今不足しているのはCPUの処理は問題なく、VRAMが綱渡りの状態、GPUの処理能力は限界いっぱい使用している印象ですね。

キーワードに沿って絵を描いてくれるAI「Stable Diffusion」が一般公開されたので使ってみた

カテゴリ:
このサービス、ベータ版の頃から話題となっていまして、英文で作成した文章を打ち込むとこれを絵にしてくれるサービスです。

下のURLにアクセスし、「generate Image」の左側に文章を入れましょう。
https://huggingface.co/spaces/stabilityai/stable-diffusion


試してみました
1.お題:A Netherland Dwarf running at full speed at 100 km/h(時速100kmで全力疾走するネザーランドドワーフ)
CG1
疾走している感じは伝わります


2.お題:A Netherland Dwarf who fought a cat and won(猫と戦い勝利したネザーランドドワーフ)
CG2
あれ?ネザーランドドワーフ要素はどこへ?


3.お題:Pikachu jumping from the Grand Canyon(グランドキャニオンから飛び降りるピカチュウ)
CG3
飛び降りている感はないですけど、まあピカチュウとわかりますね。


4.Gifu Castle in the Sea of Clouds(雲海に浮かぶ岐阜城)
CG4
一番左のは惜しい気がします。右の2つは雲海はどこいったと思います。


5.The Kyoto Imperial Palace and the group of samurai(京都御所と武士団)
CG5
人間の顔は苦手のようですね。左は日本っぽいけど、右は中国?


まとめ
他の方も試されていて、人間の顔は総じて苦手のようです。風景は得意みたいですね。ロボットとかも得意らしいです。

一応、このサービス使って作成された画像は商用利用もOKということなのですが、海外ではこれの作成した絵の著作権が誰に帰属するかで既にもめていたりします。
といいますのも、このAIは既存の絵や写真を大量に解析して、それを元に画像を生成していると思われ、であるなら著作権は元画像を作成した人にあるのではという考え方です。

いずれにせよ、商用利用OKなので、オリジナル絵の背景などに使用してはいかがでしょうか?






40代のリストラが増加しているようです -AI普及と終身雇用制の崩壊-

カテゴリ:
2019年末より2020年新春にかけて、日本に限らず先進国でリストラが進行しているという記事を何個か見かけました。
その要因は大きく分けて2つです。
  • AIによる業務合理化によるリストラ
  • 黒字企業による競争力の回復のためのリストラ
今回このブログでこれを取り上げたのは、双方のリストラ対象が従来の50歳台だったものが、40歳台へ範囲が拡大されつつあるからです。私も含め、就職氷河期世代には大変深刻なニュースだと思っています。

概要を少しまとめてみます。
AI導入によるリストラ -日本でもはじまりつつある業務効率化-
ドイツでは既にAIによるリストラが実際に始まっています。
ドイツ銀行(ドイツ最大手のメガバンク)では2018年に4000人以上を、2019年7月以降に約1000人をすでに削減しました。更に今後3年で1万8000人の行員を削減、株式売買業務から撤退し、投資銀行部門の一部資産を分離すると発表しました。
人工知能(AI)の使用は特定の分野で「生産性を大幅に向上させた」と担当者が語ったとニュースにあり、リストラはAIによる業務効率化による成果のようです。

そして国内でも三菱UFJFGは1万人規模の人員削減をこの先10年で行うことを発表。みずほFG、三井住友FGも大規模なリストラを予定しているそうです。

週刊ダイヤモンドにはこのような表も掲載されました。
リストラ

また今後10年(2030年まで)でAI導入により消えていく職業として、このような職業があがっています。
主な職業 無くなる確率
保険の査定担当者 99%
クレジットアナリスト 98%
不動産ブローカー 97%
パラリーガル95%
弁護士助手 94%
会計士、監査人 94%
小売店の店員 92%
工場作業員 92%
臨床検査技師 90%

上記の職業は、データや経験を元に判断をして仕事をしている分野になります。
そもそも現在のAIは、基本的には機械学習ですので、向き不向きがあります。

小売店の店員というのはおそらく、ネットショッピングに駆逐されるという意味だと思いますが、その他の上の表にある職業は、AIが得意とする情報処理の分野なので、なくなるのはわかる気がします。

黒字企業による競争力の回復のためのリストラ
AIによっていらなくなる職業が切り捨てられるのはわかります。
しかし今起こっている「黒字企業による競争力の回復のためのリストラ」は深刻です。

業績が好調な中でのリストラといえば、20世紀末のゼネラル・エレクトリック(GE)が有名だそうで、今でもよく聞く「選択と集中」の原則を確立し、その手法として従業員のうち、下位10%を解雇する「10%ルール」を敷いた一方で、優秀な社員に対する報酬を手厚くするという方法をとりました。

日本では正社員への保護が厚く、この方法はとりずらい状況でしたが、ここにきて風向きが変わってきました。
経団連の中西会長が昨年、このような発言をしました。
「終身雇用を前提に企業運営、事業活動を考えることには限界がきている。外部環境の変化に伴い、就職した時点と同じ事業がずっと継続するとは考えにくい働き手がこれまで従事していた仕事がなくなるという現実に直面している。そこで、経営層も従業員も、職種転換に取り組み、社内外での活躍の場を模索して就労の継続に努めている。利益が上がらない事業で無理に雇用維持することは、従業員にとっても不幸であり、早く踏ん切りをつけて、今とは違うビジネスに挑戦することが重要である」

この発言は、業務形態が目まぐるしく変わる世の中で、新しいスキルを積極的に身に着けていかない社員は、部署ごと仕事がなくなったりしたら要らないよということを遠回しに言ってるように思えます。

現に先のAI導入によるリストラの記事では、『融資審査にAIを導入する』という上司の通告とともに部署が消滅、そのままリストラに追い込まれたとありました。しかも30台後半でです。

このように、企業は体力がある内に、不採算部門やいらなくなった部門を人員ごと整理しようとしています。

まとめ
技術の急速な進歩は、人々の働く環境を大きく変えてきました。
産業革命で多くの人が仕事を変えざるを得なくなったように、AIの導入の広がりと共にこれまであった仕事がなくなっていくのです。

下の図のように、今後はAIにより淘汰が始まるでしょう。
img_9ed5d77c764849511b0b9e58dd91d8fe82380

そして長らく言われていた「シンギュラリティ(技術的特異点)」が今後20年程度でやってきます。
「シンギュラリティ」とは、「2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」というもので、このラインを超えると、人間は頭で考えるような仕事では、機械に太刀打ちできなくなります。

既に2017年の時点で、GoogleのAI(AutoML)は、AI自身が新しいAIを生み出すレベルにまで達しています。

私たちは今後、自分の仕事が定年まで存続するのか、そもそも会社は大丈夫かなどを考えて人生設計をし、ローンを組んでいかないと、将来的に破綻する可能性もある恐ろしい時代に生きています。

特に我々氷河期世代は十分にひどい目にあってきたのに、更に仕事も失う可能性があることを念頭に、なくならない仕事、なくならない資格を取っていく必要がありますね。



■参考記事:増加する「黒字リストラ」 垣間見える企業の苦しい“ホンネ”(ITビジネスオンライン)
■参考記事:リストラを進めるドイツ銀行では、すでにロボットが人間に取って代わりつつある(ビジネスインサイダー)
■参考記事:AIに仕事を奪われ、リストラされた銀行員「絶望しかない」(日刊SPA)
■参考記事:AI導入でリストラが進みやすい上場企業ランキングを初算出!(ASCII.JP)
■参考記事:トヨタ社長の"終身雇用発言"で透けた本音(プレジデントオンライン)
■参考記事:堀江貴文氏が警鐘を鳴らす「ネオラッダイト運動」とは?

AIで何でも肖像画風にしてくれるサイト「AI PORTRAITS Ars」

カテゴリ:
ちょっと前に話題になっていたサイト。
面白いのでご紹介いたします。

尚、この記事を書いている時点では、サイトのURLは残っているものの、開けないようになっていました。
これ、7月24日深夜頃から、アクセス集中によるメンテナンスを行うとアナウスがあった後、25日の朝からはそのままつながらなくなったようです。
一応、ドメイン残っているので、記事書くの遅くなりましたが生きているころに使ってみた画像をあげてみます。

■サイトURL:https://aiportraits.com/
※8/2現在、404エラーがでてアクセスできません


1.アリアナ・グランデ
aiportraits_1563773635

2.チャーリーXCX
aiportraits_1563773918

有名人の顔はさすがに顔立ちがはっきりしているのか、なんとなくそれっぽい仕上がりになっています。
これ、変換しているのではなく、AIで顔の特徴を把握して書いているというのがすごいですね。


そしてこれが自分の画像をやってみたものです。
妻曰く、似ているそうです。
10247272198243

まあ、自分でも似ていると思います。
私の特徴としては、顔が濃い(妻談)ので、それがしっかり出ていると思います。

サイト、もし復活したらまた遊んでみたいものです。

話して走れる盆栽

カテゴリ:
このTDKの盆栽(2018/2/27発表)、動いてご主人さまについてきて、話し相手にもなるようです。
01-1

主な機能は「人と対話する」「日を浴びるために移動する」「土が乾くと水をねだる」の3つですが、下の動画を見るとかなり高性能なAIのように見えます。

そのAIの名は、「BonsAI」。


今のところは発売も公開もされていませんが、そのうち展示会などでの公開も視野に入れているようです。面白いじだいになったものです。

個人的には盆栽が水ねだってくれれば枯らさずに済むのでありがたいと思います。

このページのトップヘ

見出し画像
×