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リングフィットアドベンチャーですが、30日連続してプレーしています。
楽しく運動できていますが、悩みがあります。
それは運動によって、コントローラーの動きの認識が悪いものがあるということです。

そこで今回はこの対策について考えていきたいと思います。

結論 -開始時の姿勢が重要のようです-
今回も検証が長くなったので、結論から書きます。

コントローラのセッティングや、センサーのリセットなど、Nintendoが公式で書いている対策をしても動きがおかしい場合にはコントローラー自体の故障、接触不良、ペアリングの問題などあるそうですが、一部のエクササイズでの動きが悪い場合には、姿勢の問題であることが多いようです。

また下で「Joy-conとリングコンの仕組みについて」と題して、メカニカルな部分を検証してみた結果、多分ですがIRセンサーが上空を向く側の運動に関して、地面との距離感がセンサー側でつかみにくいように思われます。

なので、右側の動きはより基本に忠実に行わないと反応しないようです。
ネット上の書き込みを検証してみても、

・チョウツガイのポーズ


・英雄1のポーズ


・トライセプス


のような運動では、反応が悪いと書き込んでいる人が多くいました。
うまくリングコンが反応しないとお悩みのあなたは、上の映像のようにまずはちゃんとした姿勢でやってみましょう。

これ、コントローラーの反応以外にも自分の体って思ったより動きに左右差があったり、何度か同じ運動をするうちに体が慣れて動きが小さくなったりすることも要因にあるそうですよ。

ちなみに私は英雄1のポーズではちゃんと動いているので、やっぱり姿勢の問題だと思います。

IRセンサーについて検証

この記事を書き終えたのち、IRセンサーが内側を向くようにして「チョウツガイのポーズ 」をやってみましたところ、トラッキング精度が改善しました。意識したことで姿勢が改善した可能性もありますが、ダメもとで試してみると良いかもしれません。


Joy-con と リングコン の仕組みについて

Joy-conの仕組み

まずリングフィットに欠かせないのが、本体に付属しているJoy-conです。
これをリングコンに接続することで様々な動きを認識していますが、そもそもJoy-conって何を認識しているのでしょうか?

まずはJoy-conを分解した人の記事を見てみます。
これがJoy-conのセンサー部分(と思われる)です。小さい黒い四角いもの(チップ)がセンサーではないかとのことです。
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これらは3軸のジャイロセンサーと3軸の加速度センサーであるとされます。
この2つのセンサーを組み合わせると、どの方向にどれだけの速度で動いたかが検知できます。
このセンサーが左右のJoy-conに組み込まれています。

更に右側Joy-conには、CMOSカメラとそれを囲む4基の赤外線LEDユニットがあるそうです。
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CMOSセンサーとは、光をRGBの3原色に変換し認識するための、カメラのセンサーのことです。
これに赤外線センサーを組み合わせることで、被写体の形状や動きを検出することができるのと同時に、暗視カメラのように暗い環境でもその性能を発揮できます。

下はSONY製のCMOSセンサーと赤外線LEDの組み合わせでコンピュータが見ている画像です。
光の飛行時間(時間差)を検出することで,対象物までの距離を測定できます。
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尚、Nintendo公式には、IRセンサーの解説もあります


リングコンの仕組み

リングコンには、歪ゲージ(電気抵抗の変化から対象のゆがみを計測する)とロードセル(力の大きさを電気信号に変える変換器)が含まれているようです。
これを組み合わせると、どの程度の力が加わってどこまでリングコンが変形したかを計測できます。
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センサーの組み合わせでわかること

ここからは私の推測も混じります。リングフィットでは身長と体重を入力させますので、平均的な人間が装着した際のリングコンと足(レッグバンド)につけるJoy-conの位置は把握できると思われます。

これがどの方向に、どのくらいの速度で動いたかを測定することで、Switch側は左右双方のJoy-conの位置を把握しいるのでしょう。また推測ですが、CMOSセンサーで腕の形状を把握している可能性もあります。少し上に転載したSONYのセンサー画像であれば、腕の形状と距離を把握できるので、身長と体重より推定できる腕の位置情報も合わせて、リングコンの位置が体のどのあたりにあるのかを把握可能であると思います。

ですので、ゲーム中に腕が頭の上にある(リングコンを持っていると本来左側にあるべき腕がない)や、胸の前でリングコンを構えている(リングコンより見える腕が、屈折した状態になっている)なども認識しているのではないかと思います。

こうやって考察してみると、Swiitchは
1.3軸のジャイロセンサー
2.3軸の加速度センサー
3.CMOSセンサー+赤外線LED
4.歪ゲージ
5.ロードセル
の6種類のセンサーを併用することで、ある程度正確にプレイヤーの姿勢を把握しているように思います。

※参考記事:「Nintendo Switch」分解レポート