ラストキングダムを、元になった小説「ザクセン物語」から考察する
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最近、この関連の日記へのアクセスがかなり増えていますので、今回は小説「ザクセン物語(The Saxon Stories)」から「ラストキングダム」を考察してみたいと思います。
「ザクセン物語」と「ラストキングダム」の対比表
The Saxon Storiesの全巻通してのストーリーは、ウートレッドがサクソン人とデーン人の間で揺れ動く心情や、イングランド統一のための戦いや政治的な駆け引きを描いています。ラストキングダムとザクセン物語の対応表
ラストキングダム | ザクセン物語 | 概略 |
---|---|---|
シーズン1 | 第1巻「ラストキングダム」 第2巻「白銀の十字架」 |
9世紀のイングランド。デーン人によって故郷を奪われたサクソン人のウトレッドは、デーン人の養子として育つが、サクソン人としての誇りを失わない。アルフレッド大王に仕えることになったウトレッドは、デーン人との戦いに身を投じる。 |
シーズン2 | 第3巻「君主たちの北」 第4巻「剣歌」 |
ウトレッドは、故郷ベバンバーグを奪った叔父アールフリックに復讐するために北へ向かう。しかし、アルフレッド大王からの使者が彼を呼び戻す。ウトレッドは、デーン人の王グスラムとその息子シグトリグと対峙することになる。 |
シーズン3 | 第5巻「炎の戦士」 第6巻「死者の王国」 |
アルフレッド大王は病に倒れ、息子エドワードに王位を譲る。ウトレッドは、アルフレッドの遺言に従ってエドワードを支えるが、デーン人の王ブリューダとその妹スコラがイングランドに侵攻してくる。ウトレッドは、自分の運命を決める戦いに臨む。 |
シーズン4 | 第7巻「異教徒たちの襲撃」 第8巻「海賊たちの王国」 |
エドワード王は、デーン人と和平を結ぶが、その条件はウトレッドがメルシアの領主となることだった。ウトレッドは、メルシアを守るためにデーン人と戦うが、敵は彼の息子ヤング・ウトレッドも含まれていた。一方、新たなデーン人の王シグトリグが現れる。 |
シーズン5 | 第9巻「戦士たちの道」 第10巻「炎の王国」 |
ウトレッドは、故郷ベバンバーグを奪還するために北へ向かう。しかし、彼の叔父アールフリックは、デーン人の王シグトリグと手を組んでいた。ウトレッドは、シグトリグとの決戦に備えるが、その裏でエドワード王とメルシアの領主エセルフレッドが対立していた。ウトレッドは、エドワードの息子アゼルスタンを助けるために南へ戻るが、そこで新たな敵に遭遇する。 |
「ザクセン物語」と「ラストキングダム」の対比表
ここからは想像になりますが、製作中と言われるラストキングダムの後日談「-Seven Kings Must Die-」は、シーズン5までの流れからいくと、このような内容になると思います。
ラストキングダムとザクセン物語の対応表 その2
映画版 「ラスト・キングダム:死すべき7人の王」 |
第10巻「炎の王国」 第11巻「戦闘の日々」 第12巻「剣の王国」 第13巻「戦争の王国」 |
ウトレッドは、故郷ベバンバーグを奪還するために北へ向かう。しかし、彼の叔父アールフリックは、デーン人の王シグトリグと手を組んでいた。ウトレッドは、シグトリグとの決戦に備えるが、その裏でエドワード王とメルシアの領主エセルフレッドが対立していた。エドワード王が死去し、その後継者たちが王位をめぐって争う中、デーン人の7人の王がイングランドに侵攻してくる。ウトレッドは、自分が守りたいものとイングランド統一という夢との間で葛藤する。彼は、新たな仲間と共にデーン人との最後の戦いに挑む。 |
ちなみにトレーラー映像では、こんな感じ。
なぜシーズン5で終わったのか?
海外のサイトで調べてみると、このような感じの事が書いてありました。
ラストキングダムは、バーナード・コーンウェルの小説シリーズ「ザクセン物語」を原作としています。この小説シリーズは、現在13巻まで出版されていますが、ドラマの制作が始まった時点では10巻までしか出ていませんでした。ドラマは、原作の2巻を1シーズンにまとめる形で構成されていたため、シーズン5が最終シーズンになることは最初から決まっていたそうです。
しかし、原作のファンやドラマのファンからは、残りの3巻も映像化してほしいという声が多く上がっていました。そこで、Netflixはドラマの続編として映画版「ラスト・キングダム:死すべき7人の王」を製作することを発表しました13。この映画版は、原作の最後の3巻をもとにしており、ウトレッドの物語を完結させる予定です。
つまり、ラストキングダムがシーズン5で終わった理由は、原作に忠実に沿ってドラマを作るという方針だったからです。しかし、ファンの期待に応えるために、映画版でウトレッドの運命を描くことになりました。映画版は2023年4月17日にNetflixで配信される予定です。
うん? 映画版は2023年4月17日にNetflixで配信・・・
だから最近、この記事へのアクセスが増えたのね。納得。
Cornwell, Bernard
HarperCollins
2012-12-06
Cornwell, Bernard
HarperCollins
2009-07-24