Ninjya1000 2015年モデルを購入しました【ZX-9Rとの比較編】
2000年より所有していた、Kawasaki ZX-9R E1型をついに手放し、Ninjya1000 ABS(ZX1000MFF) 2015年型を購入しました。今後購入を検討されている方向けに、レビューらしきものを書こうと思います。
最初に性能諸元を比較します。
諸元表 | |||
車種 | ZX-9R 2000 | Z1000 2015 | |
型式 | ZX900-E1 | ZX1000MFF | |
全長×全幅×全高(mm) | 2050×730×1155 | 2,105×790×1,170 | |
最低地上高(mm) | 160 | 135 | |
シート高(mm) | 810 | 820 | |
乾燥重量(kg) | 183 | 231 | |
総排気量(cm3) | 899 | 1,043 | |
内径×行程(mm) | 75.0×50.9 | 77.0×56.0 | |
圧縮比 | 12.2 | 11.8 | |
最高出力(PS/rpm) | 144/11000 | 137(142)/9,800(10,000) | |
最大トルク(kg-m/rpm) | 10.3/9200 | 11.3/7,300 | |
燃料供給 | キャブレター型式 | インジェクション形式 | |
潤滑油容量(L) | 3.8 | 4.0 | |
燃料タンク容量(L) | 19 | 19 | |
変速比 | 1速 | 2.571 | 2.600 |
2速 | 1.941 | 1.950 | |
3速 | 1.556 | 1.600 | |
4速 | 1.333 | 1.389 | |
5速 | 1.200 | 1.238 | |
6速 | 1.095 | 1.107 | |
減速比(1次/2次) | 1.714/2.563 | 1.627/2.733 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 24°00′/97 | 24.5°/ 102 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70 ZR17 (58W) | 120/70ZR17M/C (58W) |
後 | 190/70 ZR17 (73W) | 190/50ZR17M/C (73W) | |
最小回転半径(m) | 3.2 | 3.1 | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(ユニリンク) | スイングアーム式 (ホリゾンタルバックリンク) |
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フレーム形式 | ダイヤモンド | ダイヤモンド |
- 燃費 ・・・ 自分でも忘れていましたが、ZX-9R、タンク19Lだったんですね。 9Rは通勤で乗っていると、大体10km/Lでしたが、今回のNinjya1000は、 通勤で16km/L程度の燃費です。遠距離だと、9RとNinjya1000はぼぼ変わらず、20km/L程度です。
- 足つき ・・・ シート高が1cm上がっています。ZX-9Rでは、足がベタつきしていました身長172cmの私ですが、かかとがやや浮きます。
- 取り回し ・・・ あくまで私の感想ですが、ZX-9Rはフロントヘビーな印象で、走行中も特に下り坂でコーナリングのやりにくさ(突っ込みすぎる感じ)がありました。これは、駐輪場での取り回しの際にも同じことが言え、駐輪場が前方に下っているような所や、段差などが乗り越えにくい印象でした。これに対し、Ninjya1000は、重心位置が前後輪の真ん中にあるイメージで、約50kgの乾燥重量増加を感じさせない取り回しです。
- コーナリング ・・・ 取り回しの項でも書いたように、重心位置の変更(あくまで体感的な)により、ネイキッドに近い感じのコーナリングができます。重心の高さも上がっているのか、ひらひら回る感じです。
- トルク ・・・ 最大トルクは数値上で明らかに上がっていますが、低速トルクもあがった印象を受けます。その恩恵は、発進時に特にあり、1000回転近くまで落ちても、エンストする気配もなく、そこからスロットルを開けることができます。ZX-9Rは、1500回転以下ではエンジンが咳き込み、低速ではエンストすることもありました。
- ギア比 ・・・ NInjya1000は、ギア比などから見ると、Zx-9Rよりも低速走行向けのセッティングになっています。まあツアラーとSSの違いでしょうか。ZX-9Rが3000回転6速で80kmでたのに対し、Ninjya1000では、3000回転6速で75kmと差が出ています。これに加え、低速域のエンジンブレーキがかなり効きますので、ZX-9Rに15年乗りなれた私にとっては、低速域で乗りにくい感じです。まあ慣れですね。
- シート ・・・ 複数のレビューでもあったように、Ninjya1000のシート、30分も乗るとケツが痛いです。あの硬いと思っていたZX-9Rよりも硬いイメージです。
- ライディングポジション ・・・ なによりもステアリングの位置が近くなったので、低速域で乗りやすくなった半面、伏せにくくなりました。タンクが細く絞られた影響から、ニーグリップも効かせにくくなりました。
- ABS ・・・ 後輪のブレーキをかけると、効いている際のコッコッコという振動がくることがあります。前輪では、よっぽどキツメにかけないと、今のところ効いたことないです。
以上のような相違点を感じました。まだ来てから1週間、走行距離800kmなので慣らし運転中であり、他にも色々と気づく点が出てくると思いますが、今はこんな感じです。