iPhoneのiCloudパスワードが変更できなくなった時に使った「DearMob iPhoneマネージャー」
最近、嫁様のiPhoneが調子が悪くなり、機種変更を考えていましたが、そこで問題が・・・iCloudのパスワードが通らない。その影響でiPhoneを探すがOFFにできない。

AppleCare(0120-27753-5)に電話して何度かAppleIDの復旧をかけましたが、もはやどうにもなりません。そこで最終的に、消えては困る情報のみを取り出して、新しいiCloud IDを作成、これを再登録かけることとしました。
そのために連絡先と写真を取り出そうとしましたが、Appleの標準管理ソフト「iTunes」では、一括バックアップのみしかできません。またもう一つ、この「iTunes」、今回の件には関係ないですけど、アップデートによく失敗して動かなくなったりするんですよね。
そこで他にデータを取り出すのに良いソフトがないかを、価格5000円以下もしくはフリーソフトでさがしていたところ、「DearMob iPhoneマネージャー」というソフトをみつけました。
このソフトについて、GIGAZINの記事なども参考に調べてみますと、iPhoneのデータ管理に秀でたソフトで、一応フリーの状態でも転送回数に制限はありますがフルに機能が使えるとのことです。
ホーム画面はこんな感じで、見ればわかるような親切な作りです。

全部の機能については、GIGAZINの記事の方に詳しく載っているので、今回は私が使って便利だった機能についてまとめてみたいと思います。
1.連絡先のバックアップ機能
このソフトの連絡先バックアップ機能は多くの場合、「iTunes」を含めて一括バックアップが多いのですが、このソフトに関しては、個別でバックアップする場合には以下のようにVCF(他の電子メール プログラムで簡単に読み取ることができる形式)、PDF、TXT、HTMLなど多彩なフォーマットに対応しています。
ちなみにVCFは、筆まめなどの年賀状ソフトも対応していますので、VCF形式で年賀状ソフトからデータをもってこれば、住所なども連動させて入れることが可能です。

そしてこの画面で言いますと、右上に連絡先の統合というボタンがあり、これで重複している連絡先を統合できます。

この手の連絡先を統合してくれるアプリで「SmatMergePro」というものを購入して使ってみたことあるのですが、有料アプリの癖に自社の他商品の広告が頻回にでたりしました。ただ連絡先を統合するだけのアプリなのにね。
でも「DearMob iPhoneマネージャー」では、この機能はおまけでついてくるものですが、「SmatMergePro」のような専用のアプリに比べても高機能で、多分ですが連絡先の電話番号とメールアドレスが一致したものを引っ張ってきて、全部統合するか、個別にチェックをつけたり外したりして統合するかが選べますので、便利です。
そして単純なバックアップではなく、VCF、PDF、TXT、HTMLなどでバックアップしておけば、他のiPhoneへのデータの移植も可能となります。
2.写真のバックアップ機能
今回私が欲しかったもう一つの機能です。
「iTunes」を使った同期を行ってデータを消してしまったことがある方、多いと思います。これ、iCloudがでてきて、これのオプション設定などで消えるのを防ぐことができるらしいですが、でもiCloudの無料で使える容量の範囲内のお話しかと思います。
そしてiTunesからの転送はできるのですが、結構段階を踏まないとできないようになっています。
初代iPod(2001年発売)のころから使っていますが、このiTunesの使いにくさは何故世代を超えて引き継がれるんでしょうか?
でも「DearMob iPhoneマネージャー」では、メイン機能の一つなのか、メニューででかでかと表示されていますので、判りやすいです。

そしてこんな感じでリスト形式ででます。

左にiPhone以外で撮影したもの、アプリで取り込んだ写真がでていますね。
これ、何気に便利で、一眼でとってその場でアプリで転送した写真とか、アクションカムで撮った写真を別リストで表示できるんですね。

最近はWindows10になって、iPhoneからPCへの移動やコピーは容易にできるようになりましたが、それでもこんな親切なリスト形式ではでてきません。iPhoneの中に何個かあるフォルダから必要な写真をコピペする感じです。
ただ、Windows10でも、PCからiPhoneへの移動やコピーができません。
これは、「.heic」というiOS11以降に採用された形式の問題と、昔からiPhoneは、同期以外での写真のiPhoneへのコピーが標準ではできないようになっていました。
これが、「DearMob iPhoneマネージャー」では、普通にできます。
これはありがたいですね。今回のように、一旦端末をまっさらに戻す方法をとる場合、一気に写真をiTunesを使用せずに戻せる上に、同期で消える心配もありません。
写真22枚入った状態で画像の転送を行ってみました。
「iTunes」では19秒50、「DearMob iPhoneマネージャー」では13秒70でした。
「iTunes」は転送開始までがもたつく印象です。
3.着信音の作成機能
iPhoneの着信音が標準で搭載されているものしか選べません。
なので、最近iPhoneが増えてきているので、あの電話の音の着信音で自分の電話かなって思ってしまったことあると思います。
でも「DearMob iPhoneマネージャー」を使えば、MP3などから必要な部分を切り出して着信音にできます。
編集画面への入り方ですが、入り方が2つあります。
1つめはメインメニューの音楽管理から入る方法です。

音楽管理より、下の画像の赤い部分をクリックします。

もう一つの入り方は、メイン画面の真ん中にある音声をクリックします。

そうすると、この画面に来ます。
ここに着信音追加ってのがあるんです。

着信音追加を行うと、こんな波形画面がでますので、40秒以内で好きなところで始めて、好きなところで終わるように設定すれば、それが着信音にできます。
この曲で実際に作ってみました所、最後はフェードアウトする感じになっているので、つなぎ目はそれほど気にならない感じです。

少し脱線しましたが、今回のこの一連のバックアップ作業で、まず工場出荷時の状況に戻してから、私のAppleIDを登録、iCloudに妻のIDを登録して写真と連絡先を戻す作業を無事に終えることができました。
このIDの変更、Appleと何度もやりとりしてもうまくいかなかっただけに、必要な部分だけのバックアップは大変ありがたい機能でした。最初からお金をケチらずに、「DearMob iPhoneマネージャー」を買っておけば良かったと今になって公開している次第です。